お金のこと

九州電力の再エネお預かりサービスってなに??本当にお得か検証!

我が家は2022年5月に卒FITを迎えます。

そんな我が家に先日、九州電力から買取満了のお知らせが届きました。

中身は「満了日以降は現在の買取価格が42円→7円のなります・・・」というもので、知ってはいたけど何気にショック…。

前年5月は498kWh発電してたので

498kWh×42円=20916円   の買取が

498kWh×7円=3486円    になります…涙

-17430円になるってことですもんね。

わかってはいたけど「ついにこの日が近づいてきたか!」って感じで実際の買取価格を見て悲しんでいると”再エネお預かりサービス”というチラシが。
「このサービスはなんだろう??」興味深々になりさっそく調べてみることにしました。

我が家はEV車があり、以前から卒FIT対策を考え蓄電池やV2Hを検討したりしていました。

が…

  • 太陽光やパワコンが壊れた場合は蓄電池やV2Hは使えなくなってしまうこと
  • 修理したとしても修理代+V2H導入費用を考えたときにメリットはあるのか?

と考え購入をためらっていたので、今回の”再エネお預かりサービス”は興味深々。
「良いサービスなら取り入れたいなぁ~。」という思いで、さっそく調べてみることにしました!

九州電力の再エネお預かりサービスとは??

パンフレットを見てみると「再エネお預かりサービス」とは、

我が家で発電して余った電力を九州電力が預かり、預けた電力は使用した電力に充当するというサービスのようです!

ざっくりいうと、九州電力が蓄電池の役目をしてくれるってことです!!(すごいざっくり。。。)

蓄電池を躊躇していた我が家にとってはすごく魅力的なサービス♡

このサービスのポイント3つ・・・

ポイント

  • 蓄電池の設置スペースや費用が不要
  • 預けた電力は使用単価の高い時間帯から充当してくれる
  • 自家発電の電気で環境に優しい

と、見てみるといいこと尽くしのサービスのようです!

そこで気になってくるのが料金ですよね。

蓄電池の代わりに預かってくれるので、無料でとは考えていませんがどのくらいかかるのでしょうか?

プランを見ていってみましょう!

再エネお預かりサービスのプランは2つ!詳細は?

気になるプランですが2つあります。

表にまとめてみました!

スタンダードライト
預かり電力量の上限300kWh/月100kWh/月
サービス料金(税込)4980円/月2500円/月

スタンダードとライトプランのに分かれ、気になる料金をみてびっくり!

高くないですか…涙

スタンダードにおいては4980円って…

ざっくりと、スタンダードだと300kWhいっぱいいっぱい預けたとしても1kWhあたり16.6円。

スタンダードであんまりは売電しない月があり150kWhを預けた場合は1kWhあたり33.2円です。

これは果たして我が家にメリットがあるのだろうかということが気になります。。。

次にこのサービスは我が家にとってお得であるのか計算してみました。

再エネお預かりサービスは本当にお得なのか検証!

まず前提に我が家の現在の九州電力でのプランですが、「季時別電灯 契約容量6kVA」になります。

季時別電灯

  • デイタイム(10時~17時:夏季7/1~9/30 その他季10/1~6/30)夏季・・34.78円 その他季・・28.92円
  • リビングタイム(8時~10時:17時~22時)・・23.24
  • ナイトタイム(22時~8時)・・11.89

季時別電灯は日中が高く、夜間は安く設定されています。

なので子供が夏休み、冬休みで日中にエアコンをつけているときなどは1kWhあたり34.78円と高いので電気代も高くなる傾向があります涙

そんな我が家ですが、1年の中で1番電気代がかかっている月が1月です。

やはり暖房は冷房より高いですね…

EV車も夏より冬の方が電費(ガソリン車が燃費というようにEV車は電費といいます)が悪いです。

なので、今回比較してみたのは

  • 1年で料金の多い月(1月)・・・この月は単価の高いデイとリビングでの消費が多め
  • 1年で最も売電量の多い月(5月)・・この月はエアコンも使わないので消費も少ないため売電量が多めです

この2つの月の電気代を再エネお預かりサービスを契約したつもりで計算してみました。

料金の高い1月から・・・この月は売電は197kWh(1kWh=7円)になります。

通常スタンダードライト
基本料金1210円 (1268kWh)1210円+4980円1210円+2500円
デイ2747.40円 (95kWh)0円    (0kWh)0円    (0kWh)
リビング9551.64円 (411kWh)7181.16円 (309kWh)9435.44円 (406kWh)
ナイト9060.18円 (762kWh)9060.18円 (762kWh)9060.18円 (762kWh)
売電-1379円-679円
合計21190.22円22431.34円21526.62円

1月は売電が比較的少ないので300kWhまで預かってもらえるスタンダードプランだと通常のプランより1241円高いです。

ライトプランも336円高いという結果になりました。。。

売電量の多い5月はどうでしょうか?・・・
この月の売電は498kWh(1kWh=7円)です。

通常スタンダードライト
基本料金1210円   (673kWh)1210円+4980円1210円+2500円
デイ1012.20円 (35kWh)0円 (0kWh)0円 (0kWh)
リビング4717.72円 (203kWh)0円 (0kWh)3207.12円 (138kWh)
ナイト5172.15円 (435kWh)4434.97円 (373kWh)5172.15円 (435kWh)
売電-3486円   (498kWh)-1386円 (198kWh)-2786円 (398kWh)
合計8626円9238.97円9303.27円

売電の多い月でもスタンダードプランは300kWhまでしか充当できないので通常よりも612円高くなりました。

ライトプランは100kWhしか充当できないので650円高い結果です。

結果、どのプランも我が家にはメリットがないということとなりました。

もともと我が家はナイト(1kWhあたり11.89円)の使用量が多いのでこちらのサービス単価よりも安く買っていることがメリットのない理由といえます。

この結果から「再エネお預かりサービス」にメリットのある人は・・・

「料金の高い時間帯に使用量が多く、かつ売電量の多い方」

ということがいえます。

我が家のように安い時間帯に電力消費がある方はメリットがないと思いますが、それぞれの家庭で違ってくると思うので卒FITなどで気になっている方は計算してみるとよいと思います。

今回計算しながら電気代の明細を見ていると、地震で停電した月の使用量が「停電割引」という名目で割り引かれていたことに気づきました!

そんな割引があるのか…(笑)

「あの時地震+停電で怖かったなぁ…。」と思い返していたら、やはり停電や災害の時にでも自家発電できる蓄電池やV2Hの方が魅力があるように思います。

再エネお預かりサービスに入っていても停電時に自家発電機能はないですからね。。。

再エネお預かりサービスのまとめ

再エネお預かりサービスは単価の高い時間帯の使用量が多い方+売電量が多い方がメリットありといえそうです。

我が家のようにナイトタイムの使用量が多い方はメリットがなさそうです。

”蓄電池”や”V2H”、”再エネお預かりサービス”で迷っている方は再エネお預かりサービスは停電時には給電できないというデメリットも考えて選んだらよいかと思います。

便利そうなサービスでもメリットのないサービスもあるので、きちんと見極めて賢くエコな生活を取り入れていきましょうね!

最後に九州電力からもらったチラシで疑問が・・・

これ、、、再エネお預かりサービスを契約時の請求額が8166円となっていてお得そうですが、通常契約では2324円の売電収入があり差し引き6219円になるので通常プランの方がお得になるんです(笑)

気になる方は計算してみてください。

プランのイメージだから細かいことは気にしない方がいいのかな(笑)

個人的にメリットが感じられないシミュレーションだったので。。。

そんなことで、今回は終わりにしたいと思います!

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